少食が万病を癒すことは古代から知られていました。
6千年前のエジプトの碑文に
「人は食べる量の4分の1で生きている。
残りの4分の3は、医者のために食べている」
とあります。
また「腹八分に病なし、腹十二分に医者足らず」
という諺もあります。
食べすぎれば、人は病気になり
医者がいくらいても足りなくなるという意味です。
まさにこれは、現代の日本の状況といえます。
医者の数は40年前から倍増しても
病人もガン死亡数は倍以上に増えています。
どんなに医療技術や薬学が発達しても
人々が食べすぎをやめなければ
病がなくなることはないでしょう。
じつは、欧米の栄養学や医学分野でも
少食が病気を減らし
寿命を延ばすことは長らく知られています。
「低栄養が動物の寿命を延ばし、
腫瘍の発生を抑える」 (1935年・マッケイ博士)
1940年代には、
カロリー制限した動物の寿命が格段に伸びる
という研究発表が多数出ています。
ワールブルグ博士が、ガンの栄養がブドウ糖である
ことを発見したのもこの年代。
最近でこそ、「一日一食」や「不食」の本が出版され
少食人口も増えています。
しかし、なぜ、数十年前からわかっていた
こんなシンプルな健康法が広く世に問われなかったのか?
その背景はみなさん、わかりますよね、、、
さて、
食べすぎが、なぜ万病の元になるかは、
とても簡単な仕組みで、小学生でもわかるものです。
それには、白血球が関係しています。
食事をすると、血液に栄養が回り、
バイ菌を食べる白血球もそれを食べて満腹になります。
そして、
満腹になった白血球は、エサである
バイ菌を食べなくなってしまうのです。
白血球は、免疫の働きの中心。
バイ菌を食べてくれるはずの
白血球が、本来の仕事をしなくなれば
人体の細胞は細菌やバクテリアなど
あらゆる外敵からの攻撃にさらされます。
病気に強くなるには
「免疫力が大事!」
とことさらのように言われます。
お腹がいっぱいの状態が続くと
免疫が下がって、感染症はもとより、
ガン・糖尿・心筋梗塞・脳梗塞など
ありとあらゆる現代病、成人病に
かかりやすくなるわけです。
これとは逆に
病気の時に食欲がなくなって
食べなくなるのも、
白血球の働きをよくするための
生体防御反応といえます。
菜食から、アトキンスに代表される糖質制限食から
良質の高脂肪摂取に特化したシリコンバレーダイエットまで
あらゆる食事法があります。
どの栄養素を摂ったらよいかの考えはバラバラですが、
どれも、糖質の摂りすぎをさけたり、
一日二食や一日一食といった
少食の考えを大事にしている点は共通です。
食事法にこだわりのない人や
断食はちょっとハードルが高い、、、
そういう方でも、誰でも簡単に取り組める少食法があります。