この情報は、公表されているニュースをもとにした一つの観点です。
医療アドバイスに代わるものでないことをご了承ください。
「志村けんさんが、入院後死亡」
私も子どもの頃、
テレビの前でドリフにくぎ付けになった世代。
彼の死に悲しみを感じます。
当然ながら、彼の死に対する世間の一般的な見方や
そこから導かれる世論は、次の通りです。
「志村さんが新型コロナの犠牲に！」
「志村さんは新型肺炎で死亡」
「志村さんを殺したコロナが憎い！」
「感染防御にさらなる対策が必要だ！」
「やはり、新型コロナに対して甘い見方をしてはならない！」
しかし、よく調べてみると、
本人も新型コロナに感染したと知らぬまま亡くなった、
麻酔の注射後に志村さんが意識を失った、
ご本人の兄も感染予防のためという理由で、
葬儀場にも入れず、遺体との対面も許されず、
遺骨のみが後で引き渡されるなど
不審なニュースもいろいろと目につきます。
いずれにせよ、
新型コロナウイルスの危険性を評価するうえでは
彼が入院後、新型コロナ感染の陽性診断を受けた後、
病院で、どんな処置がなされていたのか、
が大事なポイントになるのではないでしょうか。
同じく、世間を騒がせた
愛知蒲郡のコロナばらまき男性が、
入院後すぐに死亡したというニュースもありました。
彼の場合は、（肝臓がんなど噂はいろいろ）持病があったようですが
それにしても、入院後すぐ死亡というのは、解せない面があります。
もともと、命を救うことが期待されている病院で
入院後、間もなく死亡するとは、一体どういうことでしょう？
日夜、善意で重労働に関わっている
医療従事者の方々を前に
病院で行われていることを疑うのは、
人としてモラルの問われることです。
しかしながら、
新型コロナ患者と認定された患者さんに対し、
病院ではいったい、どんな処置が行われているのか？
ここを知ることが、個人の健康を守るうえでの
最重要ポイントではないかと思います。
新聞やテレビのニュースでは、
新型コロナ患者さんの死亡記事が大々的に掲載されますが、
中身を読んでみると、「遺族の意向を汲んで」という名目で、
入院時の症状の程度、
院内でなされた処置、
投与された薬剤、その量と頻度はもちろんのこと、
患者の持病や投薬歴はおろか、
年齢、性別まで、
こちらが知りたい情報が一切公表されていないのです。
そこで、入手できる情報から、ある程度の推測を立てることは
身近な人を守るためにも必要な作業です。
そのために、この観点を提供しています。
さて、新型肺炎の発生した中国から、話を始めます。
中国では新型コロナウイルスの遺伝子特定後
一週間後に、初の新型コロナ患者を登録。
政府が資金助成（提供）して、治療薬の開発が始まりました。
どの段階も、驚異的なスピードで展開されました。
その治療薬の開発というのが、クセモノです。
というのも、当初から抗ウイルス薬、
既存のエイズ治療薬を患者に投与しているからです。
ある病気の治療薬を他の病気の患者に投与する行為は
「ドラッグ・リポジショニング」と呼ばれます。
要するに、「クスリの転用」です。
なぜこのようなことをするかというと、
理由は、「緊急措置」です。
今回のような感染症の大流行時に新薬を一から開発するのでは
時間的に間に合いません。
そこで、今あるクスリで何とか間に合わせようということなのです。
そして、今回の治療薬の転用、
ドラッグ・リポジショニングには
筋の通った理論が展開されています。
新型コロナウイルスの治療薬の開発において
３CLproというタンパク質分解酵素の
働きを止めることが争点になっています。
新型ウイルスは、この酵素を使って働くため、
この酵素の働きを止めれば、病気が治るだろう、
という推定です。
この考えに基づいて治療薬が選定されています。
そして、エイズ治療薬として認められている
抗HIV薬には、この３CLpro（タンパク質分解酵素）を阻害する
働きがあることがコンピューターシュミレーションで示されたため
各国で、抗HIV薬が今回のコロナ患者に転用されている、
というわけです。
しかし、ここには不審点があります。
いくら緊急措置だとしても、
またコンピューター解析で有効性ありと判断されたとしても、
クスリの転用ですから、新薬と同じように
安全性の面で問題があります。
そのための実験もしなければいけません。
その一方、急いでいるので実験に時間をかけることもできません。
「有効性の確認」と「安全性の確認」
この二つを急いでしなければいけないという状況です。
これを解決するために何が為されているのか？
