パキスタンとアフガンで長年、人道支援を行ってきた
中村哲医師が銃弾に倒れ、お亡くなりになりました。
彼の人道支援活動「ペシャワール会」を知ったのは、
社会活動としてTHINKERを始めた間もない頃のこと。
ちょうど講演会を開催した同じビルの別室で
中村医師のペシャワール会の人道支援活動の
パネル展が開催されていました。
医師でありながら、海の向こうへ渡り、
病人を診るだけでなく、重機を日々操り、農業用水を作り、
緑を復活させ、見ず知らずの多くの人々の命を救う、
こんな日本人がいるのか!
彼の存在に、希望とやる気が湧いたことを覚えています。
その後、微力ながら寄付をさせていただき、
本とDVDを買い、彼の根底にある哲学を知り、
感銘を受けました。
彼の存在には、心から感謝するとともに、ご冥福をお祈りします。
中村医師が人道支援をしていたアフガニスタンは
世界権力に翻弄された国家です。
今のアフガンからは想像もできないかもしれませんが、
数十年前までのアフガンはソ連からの経済支援もあり、
街並みもきれいで文化の栄えていた国でした。
「1960年代 アフガニスタン」などと検索すれば
当時の栄えていた頃のアフガニスタンの画像が出てきて、
今と比べて、驚かれるに違いありません。
その後、米ソの強国の利害に翻弄された
1978~1989年のアフガン戦争で
国家として壊滅状態に陥っていきます。
街並みもきれいに整備された国家を原始時代に逆戻りさせる
悪の力とは何なのか、非常に考えさせられます。
●戦争で失われてしまった50~60年代のアフガニスタンの風景いろいろ
https://dailynewsagency.com/2013/07/16/afghanistan-in-the-1950s-and-iy1/
●こんなにも自由だった…!
タリバン政権下前のアフガニスタンを写した写真が話題に