食事とミネラル その1 “ミネラル欠乏はホントに危険!”

今回は、食事とミネラルのお話です

まずは、食事からのミネラル摂取がどれほど大切か

欠乏すると、どんなことが起きてしまうのか、

お話します

私たちは普段、食事からどれほどのミネラルが

摂取できているでしょう?

食生活は人によって、実にさまざま

食べる量の多い人、少ない人

水をたくさん飲む人、飲まない人

野菜をたくさん食べる人、食べない人

肉を食べる人、食べない人

オーガニック食材にこだわる人、こだわらない人

ベジタリアンの人、そうでない人

家で食べる人、外食の多い人

規則正しく食べる人から不規則な人まで

そして、食品に含まれるミネラルの量も種類もまちまちです

まず食材によって、含まれるミネラルの種類が違います

亜鉛の多い牛肉やカキ

マグネシウムの多い海藻やナッツ

カルシウムの多いチーズやヨーグルト

カリウムの多いキュウリやカボチャなど

また、同じ食材でも、食材の作られ方、栽培法によっても

ミネラルの含有量に開きがあります

有機栽培や自然栽培の野菜は、土壌中にミネラルが多く

野菜にも多種類のミネラル分が豊富

一方、化学肥料を使う慣行農法の野菜では

自然栽培の野菜に比べ、微量元素の量は格段に少なくなります

さらには、ミネラルは食材の加工処理でも失われるため

新鮮なものを生で食べたり、

自宅で調理したてのものを食べるか、

すでに加工・精製され、

時間の経過したものを食べるかによっても

ミネラルの摂取量は異なります

食事からどれだけのミネラルが摂取できているかは

人によって、かなりばらつきがあるということです

ざっくり言ってしまえば

質の良い食材で、バラエティに富んだメニューを

自宅で調理し、毎日規則正しく食べていれば

ミネラルの摂取量は、かなり満たされるでしょう

これは理想的な例です

一方、最悪のケースは一人暮らしで

インスタント食品やジャンクフード漬けの食生活

有用なミネラル分に欠いたインスタント食品や

加工食品にジャンクフードを食べ続け、

ミネラル欠乏の食生活を2年以上続けたら、

若い人でさえ、突然死のリスクが発生します

そこまでいかずとも、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まります

体内のミネラル備蓄が底をつき

完全に枯渇した状態が続けば

「酵素の働き=生命活動」がいずれ

ストップしてしまうからです

近年、若い人の間でも生活習慣病が広がっています

脳梗塞や心筋梗塞や突然死が低年齢化しているのです

小学生でも糖尿病で苦しんでいたり、

脳溢血で死亡したという話があります

私の周りでも、まだ20代後半の男性が脳梗塞で倒れ、

以来、いつも片足を引きずって歩き

毎月ごとに靴を新しく買い替える生活になってしまった

そんな悲しい話を耳にしました

また別のケースでは、複数の職場を掛け持ちし、

昼夜働きずめの30代男性が脳梗塞で倒れ、

入院生活を余儀なくされた話も聞きました

どちらも未婚男性

脳梗塞で倒れるには、あまりにも早すぎる年齢です

仕事による過労や人間関係の心労もあったでしょう

ミネラルは、過労や精神的ストレスでも失われます

ストレスで酸化したカラダを中和してくれるのもミネラルなのです

酸性の毒素を中和して排出してくれるのは

アルカリ性のマグネシウムやカルシウムなど

カラダから排出されたミネラル分を補わないまま、

悪い食生活を続けていたら、どうなるでしょう?

食事中からの毒素が、体内に入ると、

その毒素を中和するためにミネラルが浪費されます

ミネラルが枯渇した状態で、毒素を摂り続けると

血液中の余分な毒素は、血管の内壁を傷つけていきます

そして、傷ついた血管壁を守るために

コレステロールが血管内部をコーティングします

それでも食生活を改めないと、

今度はコレステロールが血管内にどんどん蓄積され

やがて、血流を妨げるようになります

同時に、ミネラル不足(マグネシウム不足)は

血管細胞を収縮させ、

血管自体を細く、弱くさせていきます

こうして、最後には若い人にも、

心筋梗塞や脳梗塞を起こしてしまうのです

ミネラル欠乏で命を落とすケースもあります

職場の同僚が朝起きてこないので、部屋を見に行ったら

昨日まで病気もなく、元気で働いていた人が寝たまま死んでいた

このような突然死の話を2度3度、聞いたことがあります

脳梗塞や突然死のケースは、

いずれも一人暮らしの独身男性

例外なく、インスタント食品やコンビニ食中心の

食生活でした

十分な水分補給もせずに、飲むものと言えば

果糖ブドウ糖液糖の入った甘いジュースや炭酸飲料

それに栄養ドリンクや缶コーヒーなど

夜のアルコールの摂取も多かったようです

これはミネラル欠乏の極端な例ですが

ミネラル不足は、“なんとなくカラダがだるい”とか

最近、元気がない” とか、

軽いうつ状態から慢性の体調不良まで、

老若男女の体調不良に影響しています

子どもの場合、

ミネラル不足は肉体の成長だけでなく、

感情の安定や集中力に悪い影響を与え、

学力にも関係します

成人男女であれば、

ミネラル不足は、カラダの代謝を妨げ

エネルギー不足、性欲の減退、慢性疲労、

おなか周りの中性脂肪の蓄積など

生活習慣病の原因になります

また高齢者のミネラル不足は、

アルツハイマー病や認知症、

パーキンソン病の原因となり

症状も進行させます

食は命です!

毎日の食事から、どのようにミネラルを摂るか?

水と塩に次いで、

食事からのミネラル摂取は、

心と体の健康を保つカギです