冷蔵庫は食物を長く保管するにはとても便利ですね
若いころ、一人暮らしのときには、買い物したら
何でも冷蔵庫に放り込んでいました
以前の私のように
冷蔵庫が万能だと思っている人は今でも多いかもしれません
しかし、冷蔵庫で保管すると味がまずくなったり、
栄養価が損なわれる野菜や果物は結構あります
知っている人にはあたりまえのことですが、
知らない人には「え~っ!」という感じでしょう
市民菜園を借りているので
周りのおじさんやおばさんから、
野菜の常識を教えてもらい、驚くことが多々あります
冷蔵庫に入れないほうがよい野菜
その代表格はサツマイモ
サツマイモは昔から寒いところで保管すると
「芋が風邪をひく」と表現されるように
味がまずくなってしまいます
母親も農家の出なので、
採れたサツマイモを前にして
「サツマイモやサトイモなど南国の野菜は寒さに弱い」
「イモが風邪をひく」
「寒い所に置きっぱなしにしてはダメだ」
と教えてくれました
芋が風邪をひくとは、
低温障害で芋の一部が傷むことです
サツマイモは低温に置かれると
デンプン質が糖に変質してしまうようです
味や食感だけでなく、栄養価も下がります
熱帯で採れるバナナやアボガドも
冷蔵庫保管に向かない食べ物です
冷蔵庫の中ではバナナもアボガドも熟成を止めます
一度冷蔵庫へ入れられたバナナは
その後室温に戻しても熟成のプロセスを
再開しないことが多いようです
トマトもリンゴも同じです
冷蔵保管が長いと水分がなくなり
味も食感も栄養価も落ちてしまいます
どちらも冷やして食べたいのであれば、
食べる30分前に冷蔵庫に入れるだけの方がよいです
玉ねぎも冷蔵庫保管には向きません
よく農家の納屋に吊るされていますが
あのように日陰に吊るすか
紙袋に入れて保管するのが良いとのことです
せっかくの食材、保管の仕方で台無しにしては
作ってくれた人にも
食材にも、
そして、栄養をいただく自分自身にも
もったいないですね