腎臓のようなソラマメに似た形をしています。
重量は100~200g程度で、内部の血液量で変化し、
柔らかく、色は暗みのある赤色をしています。
人体の左の上腹部にある臓器で、
上方は横隔膜に、内側は左の腎臓と接し、
脾臓の前方には胃があります。
肋骨の下に隠れているため、
体表からは触れない位置にあります。
脾臓の表面は白く厚い被膜で覆われ、
リンパ球など免疫を司る血球やマクロファージが集まり、
免疫に重要な働きをする臓器です。
脾臓の白脾髄ではB細胞(Bリンパ球)、
Tリンパ球、形質細胞が成熟されたり、
細菌のろ過を行ったり、
抗体(IgMオプソニン抗体)を産生したり、
脾臓は、血液中で増える病原体に対する
「免疫応答の場」として機能しています。
脾臓は、たいへん重要な臓器ですが
肝臓がんなどの手術で摘出されることがあります。
脾臓を摘出しても、機能の一部は循環器系が代わりとなって働くため、
ただちに致死することはありません。
しかし、
脾摘された人は、肺炎球菌やインフルエンザウイルスなどに
感染すると重症化しやすい体になってしまいます。
ジョージア医科大学の最近の研究で、
動物に重曹を投与すると、
免疫細胞が過剰に働いて、
自己免疫疾患を起こしている状態から、
炎症が治まる状態に変化することがわかりました。
重曹は、脾臓の働きに影響を与えます。
脾臓は、免疫に直接関係する重要な臓器です。
重曹はこれまでの研究でも、
腎臓疾患の進行を遅らせることがわかっていました。
腎臓の障害は、免疫細胞の過剰応答によって
引き起こされることが多いため、
重曹が過剰に働いて炎症を起こしている
免疫細胞を沈静化することで、
腎臓へ与える悪影響を軽減させるのです。
重曹の効果は、他にも免疫の過剰応答で引き起こされる
脳の機能異常、たとえば、アルツハイマーや認知症といった
神経変性病や脳卒中などに良い影響を与える可能性があります。
これらの研究で用いられた量は、
一日一回、小さじ半分~1杯の重曹(食品添加物グレード)を
コップ半分ほど(約120ml)の水に溶かして飲用していました。
2週間ほどで、効果がみられたということです。
この情報は、医療アドバイスに代わるものではありません。
重曹の飲用は、深刻な副作用などはないようですが、
試される場合は、自己責任でお願いします。
また、注意していただきたいのは、
重曹が免疫力をアップするわけではないことです。
重曹が働く仕組みは、過剰な免疫応答を抑え、
免疫の働きを正常に戻すことで、
他の臓器へ与える悪影響を防ぐことです。
ガン患者の人も、自分の免疫細胞が正常に機能することを望むでしょう。
クローン病や、リウマチなど、多発性硬化症など、
深刻な自己免疫病の人なども
この方法で命拾いすることがあるかもしれません。
また、レントゲン撮影の後の放射線の影響や
ワクチン接種後の副反応を抑えるにも
重曹の飲用は効果的と考えられます。
※米軍では、万一の急性放射線障害の応急処置のために
重曹を携行しているという情報が
アメリカの重曹の専門書に書かれてあります。