昆布は、陸の多くの野菜より 20 倍多いミネラル分 を含みます。
昆布には、ビタミンB群が豊富に含まれます。
ビタミンB群は、糖質の代謝に必要なビタミンです。
ビタミンB群を摂ることで、糖質を効果的に
エネルギーに変えることができます。
また昆布は、甲状腺に必要なヨウ素を含みます。
甲状腺は、体全体の健康度に非常に深く関係する部位です。
ヨウ素を摂ることで、甲状腺の働きが活発になり、元気が出ます。
さらに昆布は、牛乳の 6倍も多くのカルシウムを含みます。
牛乳のカルシウムは体に取り込まれにくく、
逆にカルシウムを排出させてしまう逆効果もあり、
牛乳からカルシウムを摂ることには問題がありますが
昆布であれば心配いりません。
昆布は良質なカルシウムの摂取源です。
昆布に含まれるアルギン酸やフコイダンは、
余分な脂肪や糖分を排出してくれる効果もあります。
昆布は、豊富なビタミンB群の力で、糖質の代謝を上げる一方
アルギン酸やフコイダンが過度の糖質の吸収を抑え、
脂肪をつき にくくしてくれます。
またフコイダンには抗がん作用もあり、
昆布は、健康の強い味方です。
最後に、昆布には長寿の助けになってくれる可能性もあります。
人間を対象にした研究で、
昆布は遺伝子のテロメアの短縮を予防することがわかってい ます。
テロメアは遺伝子の劣化を防ぐ役目をしており、
テロメアが長いほど寿命も長くなることがわかっています。
テロメアは細胞分裂のたびに短くなり、
短くなるほど老化も進行します。
そして、テロメアがなくなると最終的に細胞分裂は止まります。
そうなると、もはや細胞は分裂して新しい細胞を生み出すことなく、
細胞は、ただ死んでいくのです。
昆布は、このテロメアの短縮を予防してくれるので、
長寿の効果が期待できるといわれ、
欧米の研究者の間では昆布の効能に注目し
サプリメントに昆布を入れるメーカーもあります。
われわれ日本人からしたら、あたりまえの食材である
昆布ですが、本当にいろいろな栄養素を含んでいるんですね。